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2020年12月12日 (土)

「星空を眺めて」

「星空を眺めて」
                                  学校長 吉國 幸宏

 SDGsとは国連で採択された2030年までの目標です。

それは持続可能な開発目標(sustainable development goals)の略称です。地球を大切にし,人間を大切にし,みんな幸せになろうという目標です。例えば「飢餓」,「健康・福祉」,「ジェンダー」,「海の豊かさ」など17の目標が掲げられています。 
 本年度,轟小学校の子どもたちは,SDGsという取り組みに励んできました。川内川の景観を調べる中で「渡り鳥がすむ環境の豊かさ」や「海との繋がりの中でプラスチックごみを減らすこと」について考えたり,金山ネギ栽培や販売を通して「食文化のすばらしさ」,「働きがい」,「住み続けられるまちづくり」について考えてきました。また,6年生が大隅半島を訪れた修学旅行では,鹿屋体育大学を訪れ「健康や質の高い教育」について学び,鹿屋海上自衛隊を訪れ「平和貢献」について見識を深めてきました。大崎町の日本一リサイクルの謎を解明した体験も忘れがたいです。

 本校では,SDGsの話題は,宇宙に広がりそうです。
 12月5日。種子島ロケットから6年前に打ち上げられた「はやぶさ2」が,52億キロの旅を経て,オーストラリアのウーメラの砂漠に太陽系の成り立ちや生命の起源に迫る情報の詰まった小惑星の砂が入っているカプセルを落としました。
 宇宙に住むという計画は,着実に進んでいるといいます。
 10年後には,月で100人もの人々が滞在し,15年後には1000人を予定しているといいます。いったい15年後の月に,いかにして地球から物資を届けるのでしょうか?酸素はどうするのでしょうか?水は?ゴミや排泄物が出てきたら?課題が山積します。
 月で生きていくためには,「地産地消」ならぬ「月産月消」する必要がありそうです。
 今後、地球のエネルギーは,ますますなくなりつつあります。しかし,それ以上に月には,なにもないのです。そう考えてみると,地球にある,清い大気、豊かな海,豊かな大地は奇跡の存在でです。将来人間が,宇宙で生きていくことを突き詰めて行くと,これからの地球で活用できる新しい知恵が生まれるのではないでしょうか。
 未来の主役はこれからの子どもたちです。空気が澄んで星が見事な夜が続きます。星空は,湧水町の宝物です。この季節,魅力的なのは,木星と土星です。12月21日の冬至の日には,これら二つの星は大接近します。ご家族で,ぜひ,温かくして,星空を眺め,宇宙の中の奇跡の星に住む私たちの未来を考える一時を味わってみてはいかがでしょうか。
 
 末尾になりますが,今年も学校教育へのご支援ありがとうございました。皆様,どうかよいお年をお迎え下さい。

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