10年たちます~わすれません~令和3年3月11日(木)
2011年。あの年は,いくつかの災害がありました。
1月は,霧島連山の新燃岳が噴火をし,空振が起こり,ガラス窓が割れる被害が多発しました。
2月は,南半球ニュージーランドでカンタベリー地震が発生して,観光地のクライストチャーチを中心として多くの建物が倒壊し,我が国の多くの語学留学生も犠牲になりました。
3月9日。三陸沖でM3.7の地震が発生します。東日本大震災の予兆でした。
そして,2011年3月11日を迎えます。14時46分その時が訪れました。M9.0,長周期の揺れが長く続き,遠く大阪や東京の高層ビルまで揺らしました。さらに大津波は,人,家屋,原発を飲み込み,福島第一原発は全電源喪失によってメルトダウンし,大量の放射能を放出しました。放射能汚染地域は,帰宅困難区域に指定され長期避難を余儀なくされました。
2021年現在,15899人の死者(3775人の震災関連死者),2526人の行方不明者を出しました。コロナ禍の中,東日本大震災から10年を迎えます。
人という生き物は,今自分がいるこの場所で危険な事柄が起こるということを避けて考えます。正常性バイアスといいます。ただ地震は,大地にエネルギーがいつか必ず放出される自然の営みであって,科学が発達した現在でもコントロールすることはできません。人知を越えた自然災害には,恐ろしさを覚えます。
あれから10年という月日を迎えます。当時のことを小学6年生の子どもたちは,記憶にないといいます。ただその後の映像などで知るのみです。
私たちのふるさと湧水町にとっても,忘れてはならない日があります。1968年2月21日10時44分50秒,えびの地震が発生しました。(M6.1,九州全域で揺れが観測され,えびの市真幸や湧水町吉松地区の被害が大きかった。シラス崩壊,道路・鉄道分断。死者3名)
私たちは,これらの震災から学んだことを,風化させずに,子どもたちと自然への恐れ,敬い,人の絆の大切さ,今を大切に生きることの大切さを考えていきます。
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